店長メモ No.004 スパイス

すずね02

 話の種になるからと、あるセクシー衣装のお店に連れて行ってもらった事がありました。
 そこは男性の夜の社交場では? というセクシーな衣装に身を包んだウェイトレスさんが終日おられ、値段も通常のメイド喫茶より1,000円ほど高い程度で利用できるお店でした。
 利用経験が無いので存じませんが、おそらくは夜の歓楽街のお店よりはるかにお手軽な価格帯でしょう。

 しかし、わたくし自身が感じた衝撃はウェイトレスさんの露出度の高い衣装ではありません。
 むしろそれだけサービスしているのにも関わらず、座席がガラガラだった事です。

 以下は私がコラムを書くときに学んだ、いわば綴り方のお師匠様からの受売りでございます。

 どの分野にも言えますが、過激なアクションをすれば目立つ事はとても簡単です。
 過激な文章を書けば注目を集められます。
 過激な衣装を着ればご主人様を呼び込めます。
 刺激的な名物料理を作ればお客様が来てくれます。

 ですが悲しい事に、物事は刺激が強いほど飽きやすくなります。
 過激な存在は磨り減ってしまうのも早いのです。

 メイド喫茶の場合、この磨り減ってしまう客足を維持するにはどうしたらいいか?

 この問題に対する答えは、
「サービスをさらに過激にする」
 しかありません。

 一旦刺激を提供してしまった以上、ご主人様が飽きないような新しくて強い刺激を次々に生み出さなければ興味と言うのは無くなってしまうのです。しかも従来存在していた人気や集客力を下回るほどのダメージとなる事でしょう。

 これは例えばファーストフードの安売り競争のように、価格低下の刺激が弱くなってしまったことで売上げが落ちた出来事と似ています。
 あちらも最初は値下げの影響でお客さんが集まったのに、段々と売上げが落ちてしまいました。大手ハンバーガーチェーンが高級路線にシフトして成功したのはまさしく経営陣の英断ですが、それはさておき…。

 そういえば、わたくしはプロフィールの通り和菓子が好きで、休日には老舗巡りをする事が多々あります。
 面白い事に老舗の和菓子屋さんの名物はこれといった珍しさも無く、昔ながらの葛餅とか、お煎餅とか、お団子とか、刺激から言ったらゼロに等しい商品ばかりなのです。
 その代わりに、何度食べても飽きの来ない素朴な作りになっています。 

 メイド喫茶の老舗も、刺激が少ない反面飽きないお店が多いような気がします。
 お料理に必須なスパイスも、量とタイミングが大切なのかもしれませんね。


 すずね
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[ 2010/07/24 21:53 ] コラム 旧コラム | TB(0) | CM(0)

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