すべての行動規範はお客様に優先する

 2020年の東京オリンピックが決定しました。
 7年後には、海外から多くのお客様が日本へお越しくださることでしょう。
 その中の何割かは秋葉原にも立ち寄ってくれるはずなので、観光分野もさぞ賑わう事でしょう。

 遅ればせながら私も海外旅行を体験する機会を得たことで、旅行のガイドブックを目にする事が増えました。
 これから行く国だけでなく、行く予定の無い国でもガイドブックや歴史の本を読むのは面白く、大変勉強になります。

 旅行をする事を想定して読んでみると、物価や気候と同じ位「治安」が大切なことに気が付きます。
 一人で街を歩けたり女性だけで旅が出来るほど治安が良い国は、それだけ多くの外国人旅行者が遊びに来るので、観光地として賑わっているようです。危険な観光地など誰も行きたくありませんからね。

 さて、その治安を形成している要素として重要なポイントのひとつ、
「ボッタクリがいるか? いないか?」 
 というものがございます。

 観光客をカモにする「ボッタクリ」の例を挙げると、

・遠い所に連れて行き相場の数倍の料金をふっかけるタクシー。
・相場よりはるかに高い値段で物を売りつける商店。
・高い商品を買わせたり、ボッタクリバーへと誘う客引き行為。


 等が定番のようです。
 秋葉原に関して言えば、最後のパターンのみとなるでしょうか。
 治安の良い国ほどこれらが少なく、商品に値札をつけるように指導したり客引き行為を禁止しているようです。私が実際に出かけた台北は客引き行為が禁止されている国だったので、メイドカフェにもお土産屋さんも客引きがおらず、安心して買い物ができました。
(それでもタクシーは客引きがあるらしく、見かけても利用しないようにガイドブックに書かれています)

 少々前置きが長くなってしまいましたので、そろそろ本題に入りましょう。



 秋葉原に来られる客さんの中には、秋葉原に慣れていない方や、そもそも日本語にも慣れていない海外のお客様が増えております。
 こういう秋葉原初心者の皆さんにとって、今や秋葉原でどこでも見かける客引き行為(ハガキやチラシを配りながら客引きをする行為を含みます)がどのように映るのでしょう?

 私自身は先日経験したケースのように、あらかじめどのようなお店かわかっていて、そのサービスを利用するための予算などを前もって調べ、後学のためにお店に行ってみました。ですが、それは秋葉原に慣れている人間だからできる事で、ガイドブック片手に来られる秋葉原初心者のお客さんにそれを求めるのはいささかハードルが高いかなと感じるのです。

 不慣れな方を相手にした観光ガイドブックに、
「秋葉原では客引きが多いが、良い客引きと悪い客引きがいるので良い客引きを積極的に利用すれば良い」
 なんてアバウトな事は書けませんので、客引きの是非を決めないと今後もお客さんの不愉快だった体験談が増えることになります。

「客引きに誘われて数十万円のイラストを買わされた」
「客引きに誘われてカフェに行ったら、座ってから席料の話をされた」

 お客さんにこのような思いを抱かせてしまうと、ご本人はもちろん家族やお友達にもその感想が拡散され、秋葉原全体の損失は大きなものとなるでしょう。

 客引きを全面的に禁止するのであれば、それに派生するハガキ配りやチラシ配り、客引きの口実にされない為にもティッシュ配り等も禁止にする必要があります。しかしここまで徹底して規制し、最終的には道路は道を利用する方だけの空間にできれば、客引き被害は激減することでしょう。
 
 これを実現するためには、新しい規制や法律を作るために秋葉原、千代田区、それとも東京都、ひょっとしたらそれより大きな規模で考えなければいけない事があります。
 それは観光都市秋葉原として、特にソフト部門でのグランドデザイン。簡単に言えば、
「今後、秋葉原がどのような場所として発展して欲しいですか?」
 という質問に対する答えです。いわゆる街としての哲学ですね。

 仮に観光を大切にしたいというのであれば少なくとも今後の方針は決まります。
「すべての行動規範はお客様(≒秋葉原および日本の初心者)に優先する」
 英語や中国語の看板を作るのも、客引きを禁止するのもグランドデザインに適っています。
 決まりを作る為の基準も作りやすくなるでしょう。
 お店側の都合もあるだろうけど、お客さんの利益を優先しよう!で統一できるからです。

 逆に客引きの賛否に関わらず、方針が無いまま再開発が進んでいくのは、果たして幸せなのかなと感じます。
 


 ……なんて、当店に相応しくない真面目な事を思ったきっかけは、秋葉原をパトロールされている警察官の皆さんです。

 チラシ配りや客引きをしているお店のスタッフを注意されて公務を果たされておられるのを見て、敬意を表すると共に、
「誰を注意すべきか、判断するのが大変なのでは?」
 と思ったのが発端となっております。

 正直なところ、このチラシ配りは許可を取っているか取っていないか、違法かそうでないかなんて、パッと見確実に判断することはできないのではないでしょうかね。警察官の方々でも見分けるのは大変でしょうし、観光客に至ってはほとんど不可能でしょう?
 しかもコンセンプトカフェやバーをはじめとして、チラシ配りは年々増えてきているのです。

 これを警察官の方に来ていただき、
「合法違法のチラシ配りや客引きが沢山いる中で、違法な連中だけ止めさせて欲しい」
 なんてお願いしたところで、これは大変な労力が必要ですよ。
 
 それならば予め、
「表に出ている人はみんなアウト」
 というルールを作っておいた方が、パトロールする側も楽かなと思いまして。

 少なくとも現在の、
「問題があった、だから規制しよう」
 を繰り返すだけというのは、『臨機応変』というより『出たとこ勝負』『行き当たりばったり』な印象がありますからね。


 今回は過激な意見となりましたので、いただけるご感想は賛否両論となりますでしょう。
 この案を採用することで新しい問題も出てくると思いますので、ご感想などがございましたらご意見を送ってくだされば、賛否両論をできるだけそのまま、匿名でご紹介したいと存じます。
(掲載を希望されない場合にはその旨お書きください)


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[ 2013/09/22 22:48 ] コラム | TB(0) | CM(0)

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